なんとなく、数年前までは夏はじわーっと暑くなってきたり、冬はじわーっと寒くなったりしてたと思うんですが、ここ最近ってある日を堺にいきなり気温が上下してる気がするんですよね
たぶん、気のせいですけど
今回は冬に活躍する暖房機器を、家電屋さんの目線で紹介します
目次
割と間違えやすい事
どんな暖房機器でも、付けておけば部屋があったかくなる
って思ってる方が一定数いらっしゃいます
暖まりませんよ?
洗面所とか、1畳も無い空間ならともかく、4畳半でさえ小さな電気ファンヒーターくらいじゃ暖まりません
冬の寒さは、窓からやってきます
窓の大きい部屋だと、暖房機器が小さい場合は部屋を暖める早さよりも窓からの冷気が部屋を冷やす方が早いのです
逆に言えば、洗面所などの窓の無い部屋ならば小さい暖房機器でも暖まります
暖房機器の種類
電気ファンヒーター
カーボンヒーター
こたつ
電気カーペット
オイルヒーター
石油ファンヒーター
石油ストーブ
ガスファンヒーター
電気毛布
エアコン
などなど、多岐にわたります
具体的にどのような違いがあるのか?説明します
目的によって使い分ける
ここでいう目的とは、どこまで暖めたいか?ということ
自分自身だけなのか?
部屋全体なのか?
大雑把に言えばその2択です
上記の通り、個人を暖める暖房機器はどれだけ長時間つけっぱなしにしても部屋の温度は上がりませんのでお間違い無く
自分を暖めたい人向け
個人が暖まれればよいという事ならば
電気ファンヒーター
カーボンヒーター
こたつ
電気カーペット
電気毛布
が候補です
それぞれを分類していきます
電気ファンヒーター
電源を入れると温風が出ます
大きさは大小さまざまで、メーカーによっては加湿機能を備えているものもあります
部屋に加湿器を置くスペースが無かったり、部屋にモノを増やしたくない場合は候補に挙がります
カーボンヒーター
発熱体を加熱して暖める仕組みで、換気の必要がないお手軽さと電源を入れたらすぐに暖まる速暖性が人気の製品です
カーボンヒーターと書きましたが、同じような仕組みを持つ種類でハロゲンヒーターやシーズヒーターなどがあります
違いは遠赤外線の量で、多いほど芯まで暖まります
ハロゲンヒーター<カーボンヒーター<シーズヒーター
の順に遠赤外線の量が増えていきます
ただし正面の近くはすごく熱くなるので、可燃物を避けたり小さなお子様が触らないように注意しましょう
こたつ
名前の通りのこたつです
冬はこたつ布団を挟めば暖を取れるテーブルになりますし、暖かい季節になったらこたつ布団を外せば普通のテーブルにもなるということで、実はかなり売れてます
最近は椅子に座って使用するような形状もあり、利便性の高さが注目されています
電気カーペット
足元に敷いて使う小型サイズのものから3畳あたりまで幅広い用途に使えます
ある程度の広さを広範囲に暖めたい場合にはとても便利ですし、暖かい季節になってもそのまま置いておける気軽さが人気です
電気毛布
部屋は暖かいのに布団が寒い!という方におすすめの製品です
毛布として使う場合、敷きのみ対応のものと掛け敷き両対応のものに分かれますのでご注意ください
また最近は、派生版で膝掛けやブランケットも発売されています
部屋を暖めたい人向け
部屋全体を暖めたい時には
オイルヒーター
ガスファンヒーター
石油ストーブ
石油ファンヒーター
エアコン
が候補です
それぞれの違いを見ていきます
オイルヒーター
本体内部に暖めたオイルを循環させて加熱し、空気の循環(暖かい空気が上昇する自然現象)を利用して部屋を暖めます
メリットは風を起こさないのでホコリやハウスダストを広げる心配が無いこと
デメリットは自然現象のみで暖かさを広げるために部屋全体が暖まるまで時間がかかることと、それによる電気代の高さ、そして液体が内部に入っていることによる重量
このデメリットを軽減するために、最近はオイルが入ってないオイルレスヒーターというものも登場しました
オイルヒーターより軽く、電気代はオイルヒーターよりも安いのがメリットですが、オイルヒーターよりは高額になります
ガスファンヒーター
ガス栓と繋いで使うファンヒーターです
後述する石油ファンヒーターと比べると、温風がすぐに出る、給油の必要が無い点はメリットです
が、ガス栓と直接接続しないといけないためガス栓が無い場所やオール電化の家には使えないことがデメリットとなります
ちなみにガスも石油も燃焼時に水蒸気が発生するので、加湿効果があります
ただ、不完全燃焼への対策で定期的な換気が必要なことと、加湿により結露が増えたり加湿のし過ぎによるカビの繁殖にはご注意ください
石油ストーブ
昔からある、中央に火を灯して暖を取るタイプのストーブです
上記の通り、石油は燃焼時に水蒸気が発生するので、そのまま使っても加湿効果があることや、多くのタイプは上部も加熱するためヤカンを置いて加湿したり鍋を置いて調理に使用したりと、幅広く使えます
また、ファンヒーターと違い風が無いので、ホコリが舞う事もなく音も静かで、乾電池で動くため置き場所も比較的自由です
ただし、空焚きには充分お気をつけください
また正面の近くはすごく熱くなるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭は近寄れなくするような対策が必須ですし、可燃性のものを置かないよう注意しましょう
当然ながら、定期的な給油が必要です
石油ファンヒーター
石油を燃焼させて温風を発生させます
電気ファンヒーターと違って、電気と石油両方のパワーを使うことにより部屋全体を暖めます
こちらも石油の燃焼による加湿効果があり、さらに風を使うためストーブよりも暖かさが広がるのが早いです
温風とはいえ正面は熱いので、可燃物を近くに置いたりあまり近寄りすぎるのは厳禁です
また、定期的な給油も必要です
エアコン
部屋全体に効果がある製品の中では最小の電気代です
エアコンの武器は
多くは上方に設置するので、部屋のスペースが空く
冬も夏も使えるので、片付ける手間が掛からない
ことだと思います
デメリットは高額であることですが、オイルヒーターやファンヒーターもそれなりに高額なので、差はそこまで大きくないです
それぞれの電気代
上に挙げた10種類の暖房機器それぞれ、大まかな電気代を記載します
用途と使用頻度で比較してください
電気代の目安 | |
電気ファンヒーター | 弱19.8円 強36.3円 |
カーボンヒーター | 最小10.9円 最大27.9円 |
こたつ | 弱2.5円 強5円 |
電気カーペット | 中7.1円 高10.2円 |
電気毛布 | 中0.6円 高1円 |
オイルヒーター | 最小9.3円 最大27.9円 |
ガスファンヒーター | 弱0.3円 強0.5円 |
石油ストーブ | – |
石油ファンヒーター | 最小1.5円 最大2.5円 |
エアコン | 最小3.3円 最大59.9円 |
まとめ
いかがでしたか?
暖房機器は、冷房機器と比べると種類が多く、漠然と見ているとどれがどれだかわからないという意見をよくいただきます
用途とランニングコストの兼ね合いを考えつつ、最適なものを選びましょう
では、良い家電ライフを!